探していらっしゃる方も多い、弓浜絣です。 弓浜絣は山陰地方が産地の伝統的工芸品です。その歴史は江戸時代中期に始まり、大正ごろには鳥取県が絣織物の生産で第三位になるほど、人気のあった織物です。 ですが、一昨年くらいに最後の織元が廃業し、もう新しい反物は生産されません。なお、久留米絣とは別物です。 こちらは、よくある麻の葉…と思いきや、弓浜かすりの特徴である横絣、手織りで、模様の縦の線まで表現しているのが実はすごいことで、ツウ好みな品です。なお、あえて一部の縦の線を空けることで、よりその特徴をさりげなくアピールしています。（２枚目の写真をご参照ください。） 京都の一流問屋、宮原紬さんのウェブサイトで、ほぼ同じ柄の（少しだけ絣部分が少ない）反物を着せつけた画像があるので、着姿のご参考にしてください。 寸法 身丈　147cm 裄丈　65cm 袖丈　42.5cm 前幅　24.5cm 後幅　30.5cm 仕立て　単衣、バチ襟 親戚から預かって出品しております。身幅たっぷりではだけにくく、筒袖で気楽に着られる袖丈です。身丈が短めですが、しっかりした木綿で着崩れにくいので、身長の高くない方だけでなく、工夫のできる方にもおすすめです。また、余り布が88cmもありますので、やろうと思えば、同じ布を足して身丈を伸ばすことも可能ではあります。 ４、５年前に銀座の老舗で弓浜絣を27万で購入した後にこちらが出てきて、なんとも言えない気分ですが、貴重なものを握っているのは着物にも悪いので、出品してみます。絣の量、細かさ次第ですが、当時で18万円（飛び柄の簡単なもの）〜35万円くらいでした。 気が変わって出品取り下げるかもしれないので、ご購入の際には念のためコメントで確認をお願いいたします。